OBSで読み上げ音声(VOICEVOX)だけを分離する方法【VB-CABLEと解説】

配信をしていて、こんな悩みはありませんか?

  • 「ゲームの音は大きくしたいけど、読み上げの声が爆音になってしまう」
  • 「Discordの通話音声と、コメント読み上げの音声を別々にOBSに入れたい」
  • 「VOD(アーカイブ)に残すときに、読み上げ音声だけ消したい」

これらは、すべての音声を「デスクトップ音声」としてまとめて取り込んでいることが原因です。 今回は、無料の仮想オーディオデバイス 「VB-CABLE」 を使って、特定のアプリ(VOICEVOXやChromeなど)の音声だけをOBSに別チャンネルとして入力する方法を解説します。

音声を分離するメリット

読み上げ音声を「デスクトップ音声」から分離することで、以下のようなメリットがあります。

  1. OBS上で個別に音量調整ができる: ゲーム音がうるさくても、読み上げ音声だけ聞き取りやすい音量に調整できます。
  2. フィルタを個別にかけられる: 読み上げ音声だけにコンプレッサーをかけたり、ノイズ抑制を入れたりできます。
  3. アーカイブから除外できる: Twitchの「VODトラック」機能を使えば、生配信では聞こえるけどアーカイブには残らないように設定できます(著作権的な配慮や、読み上げのスパム対策など)。

手順1: VB-CABLEの導入

まずは、パソコンの中に「仮想的なスピーカー」を追加するソフトを入れます。

  1. VB-AUDIO Software の公式サイトへアクセスします。
  2. 「VB-CABLE Driver」の Download ボタン(Windows版)をクリックします。
  3. ダウンロードしたZIPファイルをすべて展開(解凍)します。
  4. フォルダ内の VBCABLE_Setup_x64.exe右クリックして「管理者として実行」 します。
    • ※ここ重要です!普通にダブルクリックだとインストールに失敗することがあります。
  5. 「Install Driver」をクリックし、完了したらPCを再起動します。

再起動後、Windowsのサウンド設定に「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」というデバイスが増えていれば成功です。

手順2: 読み上げソフトの出力先を変更する

次に、VOICEVOXなどの読み上げソフトの「音の出口」を、今インストールした「CABLE Input」に変更します。

VOICEVOXアプリの場合

  1. VOICEVOXの設定を開きます。
  2. 「音声出力デバイス」の項目を探します。
  3. リストから 「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」 を選択します。

Chrome拡張機能(Comment Readerなど)の場合

ブラウザ拡張機能の場合、Chrome自体の出力先を変える必要があります。

  1. Windowsの設定を開き、「システム」→「サウンド」→「音量ミキサー」と進みます。
  2. 「アプリ」の一覧から Google Chrome を探します(※YouTubeなどで何か音を流していないと表示されないことがあります)。
  3. Chromeの「出力デバイス」を「既定」から 「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」 に変更します。

この時点で、読み上げソフトやChromeからの音は「仮想ケーブル」の中に吸い込まれるため、スピーカーやヘッドホンからは聞こえなくなります。これで正常です!(手順4で聞こえるようにします)

手順3: OBSで音声を取り込む

音がOBSに入るように設定します。

  1. OBSの「ソース」欄で「+」を押し、「音声出力キャプチャ」 を追加します。
  2. 名前を「読み上げ音声」など分かりやすいものにします。
  3. デバイスの選択で 「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」 を選びます。

これで、OBSの音声ミキサーに「読み上げ音声」というバーが増え、VOICEVOXが喋ったときだけそのバーが動くようになります。

手順4: 自分にも聞こえるようにする(モニタリング)

今のままだと、視聴者には聞こえていますが、配信者(あなた)には読み上げが聞こえません。 OBSの「音声モニタリング」機能を使って、自分にも聞こえるようにします。

  1. OBSの音声ミキサーにある「読み上げ音声」の「歯車アイコン(設定)」をクリックし、「オーディオの詳細プロパティ」 を開きます。
  2. 「読み上げ音声」の行にある「音声モニタリング」を 「モニターのみ(出力はミュート)」 または 「モニターと出力」 に変更します。
    • 基本は 「モニターと出力」 でOKです。

注意: OBSの「設定」→「音声」→「モニタリングデバイス」が、自分が普段使っているヘッドホン/スピーカーになっていることを確認してください。

まとめ

これで設定完了です! ゲーム音やDiscordとは独立した「読み上げ専用のチャンネル」がOBSにできました。

  • ゲーム音を下げることなく、読み上げだけ大きくする
  • 読み上げだけにエコーをかける

といった調整が自由自在になります。ぜひ試してみてください!

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私が開発したChrome拡張機能 Comment Reader for Twitch も、この方法を使えばOBS上で音声を分離できます。ずんだもんの声で快適な配信ライフを!

👉 2つのツールを一覧で見たい方は、ツール一覧ページ もどうぞ。

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